【案内 9/2】[国際法若手研究者]WS『国際法教育を考える』

国際法教育ワークショップ第2回『シラバスから見る授業設計』

(発起人:根岸陽太(西南学院大学)、二杉健斗(岡山大学)、平野実晴(神戸大学))

日時:2019年9月2日(月)
時間:9:45〜11:45

グローバル化が進む今日、国際法教育は転換期を迎えています。これまで国際法は、国家を基本単位とすることから、外交官や国際機関職員、学者といった一部の専門家によって用いられてきました。しかし現在では、国境を越えて行われる経済活動や人の移動、そして環境問題の深刻化などに伴い、国内法曹や地方公共団体を含む行政職員、ビジネス関係者、市民社会など、多様な立場で働く人々にとっても当たり前に使われています。この現代社会を取り巻く現象は、国際法教育がこれまで前提にしてきた「学ぶ人」・「教えるべき内容」・「教えるための材料」に再考を迫っています。このようなダイナミックな変化のなかで、私たち若手研究者(early career researchers)は、経験が浅いために手探りで教育を試みなければならない状態にあります。

以上の背景を踏まえて、第1回ワークショップでは、若手研究者が『国際法教育を考える』ための出発点として、大学講義で「誰に」・「何を」・「どうやって」教えるのかについてブレインストーミングを行いました。そこで共有された問題意識をもとに、今回の第2回ワークショップでは、より具体的に『シラバスから見る授業設計』を議論してきます。複雑化する国際社会に合わせて国際法教育の授業設計も刻々と変化していきますが、その授業設計の全体像をシラバスに的確に要約するだけでなく、学生にとって分かりやすく提示しなければなりません。今回のワークショップでは、有志の参加者が使用中(予定)のシラバスをサンプルとして提示したうえで、参考書(※中島英博編『シリーズ大学の教授法1 授業設計』(玉川大学出版部、2016年))の評価基準や国際的なシラバスに照らしながら、他の参加者とともに点検してもらいます。授業現場を映し出すシラバスを様々な角度から眺めることで、現在ある国際法教育の姿だけでなく、今後あるべき国際法教育の姿も見えてくるはずです。

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2019年08月26日